2020年、趣味とチーム制作について
2018年、2019年と年末に振り替える記事を書いていたので今年も書くか! と思っていたら年を越してしまい、年始に昨年を振り返る記事を書く羽目になってしまいました。
ほぼ日記のような感覚で書きます。とりとめがない。
チーム制作について
せっかくゲーム会社にいて周りにスキルを持った人がたくさんいるんだから、自主制作っぽいことをしたいなと思って、会社でゲームジャムを企画しました。
ゲームジャムというのは、チームを作って短期間でゲームを制作するイベントのことです。これを会社の公式行事的に業務時間を使って行う会社もあるみたいですが、そうもいかなかったので9月の4連休のうち3日を使って開催することにしました。
3日あると意外とゲームはできるもので、2チームに分かれて制作したのですが、どちらのチームも遊べるものが出来上がりました。
これがうまくいったということで、ゲームを自主制作するサークルのようなものを主催することになりました。
初めはゲームジャムは3日でできたんだから1, 2か月あったらそれなりのものができるだろうと思っていたのですが、3か月弱たってもまだ完成していません。やはり時間が無制限と言われると、いろいろとこだわりたくなったりしますね。ただ、僕は飽きっぽいので出来れば短期間で作ってしまいたいです。
仕事ならば賃金の対価というのもありますし、毎日決められた時間に作業をするので習慣になり、長期間でもそこまで苦にはならないです。ただ、趣味となると自分で時間を作る必要があって、そのためには強いモチベーションが必要になりますが、長期間になると保つのはやはり難しいですよね。
そこで大切なのはやはり自分が面白いと思うゲームを作ることだと思うのですが、チームだと自分の価値観と作っているゲームの方向がずれていくこともあります。これが一番難しいなと思った点です。
もちろん自分の予想が間違っていて、自分が考えるより面白くなることはあると思いますが、肝心なのは自分があんまり面白くないんじゃないの? と思っているものを確かめるために作るというのはかなり腰が重くなるということです。
こういうことは仕事としての制作でも、どの会社でもあることだと思います。だいたいはディレクターなどの意思決定者が方向性を定め、メンバーはそれを信頼することによって成り立っていると思います。
ただ、今回の制作ではチームの意思決定を民主制にしたことによって話がややこしくなってしまった気がします。みんないい人なのでお互いに気を使って他の人が気持ちよく作れるように、と他の人が入れたい要素を入れこもうとします。その結果、ゲームがうまくまとまらなくなって、何がこのゲームのコアなんだっけ、という話になりますが、結局は作ってみないと分からないよねと落ち着きます。
まあ、いろいろ言っていますが、まだ制作途中なので結果どうなるかわかりません。民主制にしてやっぱりよかったねとなるかもしれないし、結局は作ってみないと分からない……
早く完成させたいです。
趣味
今年はやたら趣味に使う時間が増えた気がします。どんな事をしていたのか、興味がある人がいるかわかりませんが書いておきます。
競技プログラミング
2019年に引き続いて競技プログラミングをして、AtColderで青色になりました。
ところで、まったく無意味なこだわりなのですが、青色になるまではコンテスト以外で問題を解かないようにしていました。でも、水色の後半から半年以上停滞していましたし、ここから上に行くためにはちゃんと精進しないといけないんだろうなと思って毎週Twitchで配信しながらAtCoder過去問を解いていました。
結局1か月くらい続きましたが、この習慣を始めてからどんどんレートが落ちて行って水色に下がってしまい、全然青に復帰できずにモチベーションをなくして7月11日を最後にやめてしまいました。
思えば僕はいつもコンテストでヒリつきながら集中することで問題を解いていました。ですが、配信でダラダラ喋りながら問題を解くのを習慣にしたせいで、本番でもダラダラ考えて集中できなくなってしまっていました。
練習では一問ずつ喋りながら解くよりバーチャルコンテストを集中して解いた方がたぶん良いです。僕の性格的に、一度飽きたことでも唐突に再開したりするので、また競技プログラミングをやりたくなることもあると思います。その時は全身の毛を逆立て青筋も立てながら精進しようと思います。
ダーツ
高校の時の友達がダーツを始めたと聞いて、始めてみました。せっかくだったらマイダーツも、と思って調べると、値段も手ごろだったのですぐに注文しました。一応リンクを貼っておきます。
https://www.amazon.co.jp/dp/B081YMC6GL
これまでもダーツは遊びで何回かやったことがありましたが、正直、戦略性はそれほどないですし、ブルに入ったら気持ちいいなぁというくらいの印象しかありませんでした。マイダーツを買ってからしばらく週に一回くらいやっていてもあまり印象は変わりませんでした。
ですが、つい最近ダーツバーの店員さんに投げ方をちゃんと教えてもらってから、とても楽しくなりました。
今までは腕の力で結構無理やり投げていて腕が無駄に疲れていたのですが、手首を使って自分が一番自然にダーツを放てるようにすることが大事で再現性も高まるということです。確かに考えればそうなのですが、教わった通りに投げると全然力を入れなくてもちゃんと飛びますし、何より投げるだけで気持ちいいんだなと思いました。
まだ新しい投げ方に慣れていないのもあって下手なのですが、2021年も引き続き練習したいなと思います。
あと、知らなかったのですが、DARTSLIVEというダーツ台に対応したDARTSLIVEカードというものがあります。このカードを台に挿してプレイすると自動でプレイデータが収集され、レーティングが付きます。これはスマホアプリから見られるのですが、人と対戦すると一試合ごとにリアルタイムで更新されるのでめっちゃ気にしてしまいます。レーティングや実力の数値化が好きな人にはおすすめです。
ビリヤード
高校の友達にダーツを誘われたのとちょうど同時期に、大学で入っていたビリヤードサークルの友達から4年ぶりくらいに連絡がきて、ちょうどいいなと思ってビリヤードも再開しました。最近通っているお店はビリヤードとダーツもあるので一石二鳥です。昔に比べてめちゃくちゃ下手になっているのですが、ビリヤードも撞いて球が入るだけで楽しいので良いです。
ピアノ
2019年から細々と練習を続けています。2019年には一曲も弾ける曲がないと言っていましたが、何曲か弾けるようになりました。でも、悲しいことに、少し時間を置くと全然弾けなくなりますし、定着はしていません。一度でも弾けるようになった曲、と言った方がよさそう。
ピアノが弾ける友達にお勧めしてもらったJAZZ STANDARD BIBLEというジャズの本などを練習したりもしました。楽譜はちょっとずつ読めるようになってきましたが、同時に両手分は無理です。その点ジャズの本はコードとメインの旋律しか載っていないので見やすいです。ただ、ジャズに詳しくないのでメロディが思い浮かばず、弾いてもあっているのか分からないという難点があらたに出てきます。
なので、気が向いたときに本に載っている曲を聴いています。
今は一時期ピアノ系のYouTuberがこぞって弾いていた夜に駆けるを練習しています。初心者向けのものは弾けるようになって、今は初級者用に挑戦しています。
将棋
1か月ほどすごくハマって毎日3時間くらい指していました。頭の回転は速くないのでそんなに強くはないですが、今まで将棋ウォーズで2級が限度だったのですが、1級になれました。もうちょっと頑張れば初段になれそうだなと思うのですが、精神をすごく使うのでちょっと休憩、という気分で適当に3分切れ負けで遊んでいるうちに飽きてしまいました。
今は無課金でできる上限の1日3局だけ指しています。
絵
2019年から引き続き絵を描いています。一年を通して趣味が続いていました。振り返りのために、時系列順で描いた絵を紹介していきたいと思います。
前半
いいなと思った絵や写真を模写したり、動画を見ながらクロッキーをやったりして、その合間に気が向いたら二次創作やオリジナルをする、というのんびりペースで絵を練習していました。
twitterで、はなぶしさんというアニメーターの方を知ったのですが、その方のピギーワンという画集を買うために、人生で初めてヴィレッジヴァンガードに行きました。下の画像はその画集に乗っているキャラクターのファンアートです。
描いたときにはまだ名前のないキャラクターだったのですが、その後「ずっと真夜中でいいのに」の「お勉強しといてよ」のアニメPVに出てきたりしています。映像がすごいカッコいい。
下の画像はとあるゲームのイラストコンテストに出したものです。色はピギーワンに使ったパレットを使いまわしたので色味が似ています。
線をきれいに描こうと意識しましたが、髪のあたりの塗りが雑ですね。あと胸の形もなんか不自然……。これのために有休までとったのですが、最終的に時間が全然足りなくて、提出したのは締め切り3分前でした。卒論を5分前に提出したのを思い出しました。
結果は箸にも棒にも掛からず。
これは「イエスタデイをうたって」というアニメにはまって描いたハルちゃん。アニメは落ち着いた雰囲気で登場人物の心の機微を丁寧に描いていて、とてもよかったです。好きなイラストレーターのイリヤ・クブシノブさんも原画を一部描いていたらしいのですが、手書き風の絵も全編よかったです。
下の画像は写真の模写ですが、結構うまく書けたんじゃないかなと思ったので載せます。ちゃんと完成させるぞという気持ちでは書いていなかったのでサイズを大きくすると雑さが目立ちますね。この時期は薄い黒を重ねて色の濃さをだすのにハマっていました。
次に、二次創作をしようと思ってアイドルマスターシャイニーカラーズの芹沢あさひさんを描きました。絵の練習用twitterは全然フォロワーがいないのですが、二次創作だとフォロー外でも見てくれる人がいてうれしい気持ちになります。
後半
8月ごろに会社のSlackに描いた絵を挙げるチャンネルができました。そこに何かをあげたいと思って毎日お昼休みに絵を描くようになりました。 昼休みに書き上げようと思うとあまりに時間がなく、構図から考えると絶対に間に合わないので模写ばかりになりました。
こういう練習もチャンネルに貼ります。
あとはイラストの模写も。上で挙げたハルちゃんは二次創作なんですが、これはイエスタデイをうたってafterwordの表紙絵の模写です。でも今見るとだいぶ表情が違う。
そうやって練習していたら会社のデザイナーの方に紹介されて、月に一度街角でスケッチをする会に参加しました。そこで最初に書いたスケッチがこちらです。 時間配分が分からず色が塗れず、何も得ず…… 他の参加者の方の絵を見せてもらうと紙とペンで書いている人が多く、触発されて電車や喫茶店などでクロッキー帳を出してスケッチを練習するようになりました。
昼休みの練習でも風景写真の模写をやってみました。一番右については昼休みだけでなく家で気合を入れて書きました。
そんな練習をして10月のスケッチ会に臨みました。結果。
うん……。全部を描こうとしてるのはいいんですけど、そんなにとがってない鉛筆でざらついた紙質のスケッチブックに書こうとしているのでいろいろつぶれるんですよね。
ちなみに本当の景色はこんな感じです。
全然うまく描けなかったなぁ、と思いながらアナログで書いている他の方を見ると、全員線をペンで書いているんですよね。確かに、グラデーションを付けるなら鉛筆で筆圧変えながらやる方がいいかもしれませんが、線画で表現するなら線がはっきり出るペンの方が印象が良くなります。これ以降アナログスケッチはペンでやることにしました。
また、参加者の方で映画のワンシーンを模写しているという方がいて、色面の取り方とかカッコいいなと思ったので僕もやってみました。全体がちょっとくすんだような色になっていると、肌の色でこういう色を選ぶとこういう印象になるな、みたいなことを考えるのが楽しかったです。
でも、昼休みで練習するにはちょっと規模が大きいので続きませんでした。
ところで僕は全然ファッションが分からないです。そのせいでオリジナルで絵を描くときにも、どんな服を着せるか全然思い浮かばずに困っていました。じゃあファッションの紹介みたいな写真を模写すれば絵の練習とファッションの勉強が同時に出来て一石二鳥では? と思って昼は服の練習をするようになりました。
たまに腰を入れて模写したり。
続いて、スケッチ会を教えて頂いたデザイナーの方に誘われてカフェでスケッチをしたときのものです。色の置き方がやっぱり悩ましかった記憶があります。錯視などで周りの色によって見え方が全く変わるように、見えている色と置くべき色の印象が全然一致しません。でも雰囲気がなんとなく出ている気がするので、ヨシ!
そんなこんなで11月のスケッチ会もやってきました。場所は目黒駅の近くにある庭園で、建物を描きました。大きさの目測をミスって全然収まっていはいないですが、印象は前回よりとてもよくなったんじゃないかと思います。
このスケッチ会では職場の別のデザイナーの方が初参加をしていて、その人がスケッチブックにクロッキーを大量にしていたのを見て、影響されやすい僕はまたクロッキーをやりたくなって昼休みの練習でクロッキーをすることが多くなりました。
一番左は何も考えずクロッキーをしているのですが、中央と右はLine of Actionという、体の動きを表す曲線を意識しようと思って練習しています。YouTubeなどでクロッキーのやり方を教える動画をいくつも見ましたが、どれも上手すぎて、上手いということしか分からないですが、なにかしらうまくなっていけたらいいなと思います。
最後は、ファッションの練習で書いたものです。体のラインがきれいだったのでラインを意識しながら、さらに顔のデフォルメを強くしてみたりしています。本当はこれをアレンジしてちゃんと塗って作品にしようと思っていたのですが、まだできていません。
12月にもスケッチ会はあったのですが、Qiitaの記事を書いたりするのに忙しかったのでパスしました。年末休みに作品を一つ作ろうとも思っていたのですが、掃除に思った以上に時間がかかったのと、Mac miniを買ったのでセットアップなどしていたら時間がなくなってしまいました。
後半はあまり自分の作品っぽい絵は描いていなくて、それが結構心残りです。
ところで、最近読んだ絵の成長記がすごかったです。
note.com
定期的にきっちりと作品を完成させていて、それに対して自分のやったことと課題をまとめ、次の作品ではそれを踏まえたうえでバージョンアップしていくという、努力の正しい在り方をまざまざと見せつけられます。
正しい努力ってとても頭を使いますよね。僕は結構苦手です。でも、年齢もある程度重ねてきて、もう何も考えずに練習をしても到底一流には届かないのだろうなと思います。僕の課題です。
終わりに
振り返ると結構たくさん絵を描いてきたんだなと思いました。そして、趣味が多すぎる気がします。分野を絞って専門家になった方がいいんだろうなとは思っているんですが、本能が雑多を求めてしまいます。本職がプログラマなのにプログラム関連の話が全然ないのもどうなんでしょうね。良くはないですね。
さて、2021年は
- チームで作っているゲームを完成させる
- 頭を使って趣味に取り組めるようになる
を今年の目標としておきます。
それでは、あけましておめでとうございます。